ウッドデッキのある戸建

公開日:2024年05月25日

ウッドデッキ

土地面積が50坪弱の戸建に行ってきました。
キューブ型(屋根が斜めになっていない)のお家です。
オシャレと感じる人も多いとのことです。
キューブ型の家はものによってはスカイバルコニーと呼ばれる屋上がありますが、今回行ったお家はありませんでした。

 

前面道路の幅員が6mです。
個人的に最低このくらいは欲しいと感じます。
建築基準法では道路幅員は4mあれば建築可能ですが、4mは軽自動車同士のすれ違いすら困難である程度の幅です。
電柱1本が結構なプレッシャーになり、お家の近くに電柱1本あるだけで駐車しにくいと感じるケースもあります。
車庫入れが得意な方は気にならないかもしれませんが・・・

 

駐車スペースは並列2台です。
整形地でも縦列2台というケースがありますが、縦列だと奥の車を使いたいときに入れ替えが面倒と感じることもあるかと思います。
その際に前面道路幅員が狭いと、また面倒です。
やはり並列の方が嬉しいですね。

 

鍵はディンプルキーに加え、電子キーも使えそうな玄関でしたが、貸与されたカギはディンプルキーのみでしたので、電子キーの検証はできませんでした。

【玄関~ホール】

特筆すべきはシューズインクロークです。

玄関を入り、左手側にクロゼットのような扉があります。

開けると足元はフラットなまま、多くの棚があるスペース(たぶん2帖程度)があり、靴以外にも収納スペースとして重宝しそうな空間が用意されています。

 

また、玄関を上がった直後にも大きなクロゼットがありました。

まだ玄関入って数分ですが、居室以外でここまで収納があることに驚かされます。

【リビング】

リビングは資料上では18帖となっています。
キレイな長方形の間取りとなっており、壁などに遮られることが無いので、数値以上に広く見えます。

 

窓は一般的なサイズの掃き出し窓と、小さな小窓があります。
掃き出し窓は決して小さくは無いのですが、リビングが広い分、相対的に小さく見えてしまいます。
もう少し大きな窓の方が開放感や採光などよろしかったような気もします。
この掃き出し窓はウッドデッキにも通じています。

 

そう、ウッドデッキがあります、このお家は。
そこまで大きくはないですが、素材は無垢っぽくて、ちょっとしたガーデニングやペットの遊ぶスペース、イスとテーブルを置いて一息・・・など利用方法を考えるのがワクワクするようなものになっています。
小さめのビニールプールくらいなら置けそうなので、お子様のいるご家庭でも色々使えそうです。そう考えるとリビングから見える位置にあるのもグッドです。

 

このお家はリビング階段となっておりますので、2階へ行く際には必ずリビングを通る間取りになっています。
2階へ行く前に水回りをチェックです。

【水回り】

まずキッチンは、対面式のカウンターキッチンが採用されています。
吊戸棚等は無いので、視界を遮るものも無く、キッチンからリビング全体が見渡せます。
シンクはシャワーとの切り替え、カートリッジ式の浄水器付になっています。
コンロは一般的な3口コンロとグリルがあります。
レンジフードは一昔前のものと言った印象がありますので、レンジフードだけ最新のものにしたいという要望もあるかもしれません。
こういう部分的なニーズに対応できるのもリフォームの良い点です。
ビルトインの食洗器が付いています。
最近は付いていることが多くなってきて、当たり前の装備になりつつあるのかなと感じます。

 

洗面所について、洗面化粧台は一般的なものを採用していると思いますが、洗面所がそこそこ広いため、隅っこの方にちょこんと置かれている印象があり、小さく見えます。もっと大型のものを採用しても良かったのかなと思います。
3面鏡となっており、鏡の裏にちょっとした収納スペースがあるタイプになっています。

 

浴室は一般的な1坪サイズのユニットバスになっていますが、壁の模様がなんというか独特で、好みが別れそうな印象を受けました。ツルツルした素材なので、汚れが付きにくい、付いても落としやすい、といった印象があります。
お湯張り、追炊き等の基本的な機能はすべて揃っています。
また、換気乾燥暖房涼風もあり、パネルを開けるとルーバーも動かせるようです。
洗い場にピンポイントに温風を送って、冷えないようにする、といった使い方もできそうです。

 

 

トイレは温水洗浄便座付きです。
十分なスペースはあるのに収納棚が無いのは残念ポイントだと思いました。
出窓のようになっているので、そこに物を置くことはできそうですが、見た目はイマイチになってしまうかもしれません。
この程度の棚を造作するくらいなら最近はDIYでやってしまう、という方も多いらしいですね。

【リビング以外の居室】

リビング以外の居室は、1階に7帖の洋室、2階に5.2帖の洋室×2となっており、3LDKの間取りになります。
多くの戸建の場合、3部屋もあれば、その中の1部屋くらいは北や西向きで窓も小さく暗い部屋、というのがあったりするものなのですが、このお家の場合は、間取りが上手く作られていて、すべての部屋が南を向くように設計されています。
かつ、窓も大きなものが使われているので、採光も良く、3部屋とも明るい部屋でした。

 

各居室には収納もあり、1階の洋室はウォークインクロゼットになっています。
奥行きがかなりあるタイプで、納戸(サービスルーム)と呼んでも良いくらいの広さがあります。
2階洋室もウォークインではありませんが、大きめのクロゼットがあり、前述した玄関周りの収納と合わせて、このお家が収納たっぷりであることが分かります。

【最後に】

全体を振り返ってみると、とても良いお家だと思いました。
ただし、どんなにステキなお家でも、次の2点ですべてがひっくり返ることがあります。
それは「立地」と「価格」です。
たしかに、今回書いたお家は良いお家でした。
ですが、「場所が微妙」で「高い」と言わざるを得ません。
ここで言う「場所が微妙」とは具体的には、駅から遠い、近くにスーパーなどの施設が無い、という点が挙げられます。
(小中学校は近いんですけどね)

 

駐車スペースがあるから車で行けば大した問題ではない、という意見もあるかもしれません。
ですが、多くの人は一生のうちに何度も居住用の不動産を買うというのも稀かと思います。
つまりは、一生住む家を買う、という前提が根っこの方にあります。
もっと率直に言えば、「運転できないくらい高齢になった時に困るよね」という話です。

 

老後は施設に入るなど、選択肢はありますが、どちらにしてもお金は必要です。
施設に入れば買った家はどうするのか?相続は?と問題も多くあります。
不動産を購入する際には、直近のお金の動きだけでなく、数十年後も見据えたファイナンシャル・プランニングが必要かと思いますので、スタッフ一同、後悔しない家探しのお手伝いをさせていただければと思います。