不可の無いマンション

公開日:2024年03月04日

外観

駅から徒歩約11分と、もう少し駅近の方が良いかな、というマンションに行ってきました。
いきなり否定から入りましたが、周辺施設はスーパーやドラッグストアが徒歩5分圏内にあり、小中学校も徒歩10分圏内にあります。通勤に駅を使う人は少し歩きますが、健康には良さそうです。

 

※エレベーターの無い団地等では上の階の人ほど健康という保険会社によるデータもあると聞いたことがあります。

【共用部】

入ってすぐに宅配ボックスがあります。
最近のマンションでは当たり前の設備となってきましたが、やっぱりあると利便性は向上しますね。
正面は管理人室になっているので、セールスなど不要な来客はインターホン前で防げる場合があります。

 

エレベーターはエントランスから近く、使い勝手は良いです。
たまに、エントランスからエレベーターまでの距離がとんでもなく長いマンションもありますので、良い位置だと思います。

 

ディンプルキーなのも加点ポイントですね。

【リビング】

入手した間取り図面にはお部屋の広さの記載がありません。
ので、私の主観で書かせていただきます。
リビングは15帖あるかどうか、といったところです。
対面式カウンターキッチンを採用しているため、生活空間は圧迫されています。
もちろん、これが悪いと言っているわけではなく、各々のライフスタイルがあるかと思いますので、リビングが狭くなっても対面式カウンターキッチンの方が良い、という方がいても、それは当然と思います。

 

東向きのお部屋で、お昼過ぎに行ったため、太陽は既に南の方へ行ってしまいました。
午前中なら日当たりは良いかと思いますが、正午を回るとそこまでかな、といった印象です。
窓は大きいので採光は良好です。

【キッチン~洗面所~浴室~トイレ】

キッチンは前述のとおり、対面式のカウンターキッチンが採用されています。
シンクは浄水器付きの蛇口で、カートリッジを交換するタイプです。
人工大理石の天板からステンレスのシンクになる安っぽいものではなく、天板とシンクで同様の素材を使っており質感の高いものとなっています。
さらに嬉しいことに、ビルトイン食洗器が付いています。
リフォーム済みでも付いていないことも多いため、加点材料になるかと思います。

 

洗面所に入ると、目の前は壁一面を使った洗面化粧台となっています。
大きな鏡は三面鏡となっており、鏡の裏に収納スペースもございます。
蛇口はシャワーとの切り替えができるタイプで、伸ばすこともできます。
洗濯パンと上部に収納、対面にも収納棚と、洗面所の収納がたっぷりな印象があります。

 

浴室は0.75坪のユニットバスです。
最近の新築と比較すればコンパクトですが、それでも十分なサイズの浴槽が用意されています。
お湯張り機能、保温機能、追炊き機能、換気、乾燥、暖房、涼風と、必要な機能はすべて揃っている感じです。

 

トイレは温水洗浄便座付きです。
上部に収納棚、タオルハンガーがあり、これで不満という方はあまりいないかと思います。

【リビング以外の居室】

リビングに面した洋室が2部屋あります。
1つはバルコニーにも面しているため、採光良好な明るいお部屋になっています。
リビングとフラットに繋がっているため、仕切りを開放すればリビングを広く使うこともできそうです。

 

もう1つは専有部分の中央に配置されたお部屋です。
お世辞にも明るいとは言えません。
収納スペースは他の部屋よりも多くとられているので、その辺は便利かと思います。
寝室、子供部屋といった用途が思い浮かびます。

 

3部屋目は玄関付近になります。
マンションはリビングの日当たりや採光を重視する傾向がありますので、反対側の玄関付近はどうしても暗くなってしまいます。
これは多くのマンションに共通していますので、ここだけが暗いというわけではありません。
許容できる明るさは人それぞれかと思いますので、ご内覧でご判断いただくことが重要と思います。

【玄関~バルコニー】

玄関は広くもなく狭くもなく、といったところです。
横側に収納があり、靴などを入れておくのに便利なスペースがあります。
収納の大きさも可もなく不可もなくという感じです。

多くの物件で思うことですが、身長178cmの私が背伸びしても届かない位置の収納には何を入れるのが良いのでしょう。

私なら月に1回しか使わない革靴用のクリームでも入れておきますかね。

 

バルコニーは広く取られていますので、洗濯物を干す際などは快適にお使いいただけるかと思います。
もちろん物干しも付いています。
やはり東向きなのが残念です。
これが南向きなら日当たりも文句の言いようが無いものに仕上がっていたかと思います。

【最後に】

多くの面で可もなく不可もなくという印象のマンションでした。
特筆すべき点が、メリットデメリット共にそこまでないという感じです。

 

個人的に思うのは、物件を見る際にはメリットよりもデメリットを重要視して、それが「許容できるかどうか」であると思います。許容できるなら、それは「買い」であると言えるでしょう。
許容できる範囲というものは人それぞれなので、ご自身の価値観とデメリットを天秤にかけて、どちらに傾くか、が大事と思います。

 

デメリットの探し方は実は難しいです。
住んでもいないのに分かれと言われても無理があります。
そこで不動産屋の営業マンが頼りになるわけです。
彼らは何百件も物件を見てきた経験則である程度のことが分かります。
デメリットを言いたがらない営業マンもいるかと思いますが、言いたがらないということは隠しているということなので、その営業マンを信用しても良いのか、という話にもなってくるかと思います。

 

まずは信頼できる営業マンと出会うことがスタートラインと言えるでしょう。